恋愛のベテランさん
先日、久しぶりにタンゴを観に行ってきました
もともとクラシックや古典にはさほど興味が深い私ではないのですが
母のたっての頼みとあり年に1度程度行く機会があります
当日は平日の昼間ということで
館内シルバー世代のご夫婦や女性同士のグループばかり
その中で私がどうしても目がはなせなくなってしまった老夫婦がいらっしゃいました
何故目がはなせなくなったかと言うと
どことなく旦那様と奥様の雰囲気が異なっているからでした
奥様は高級品ではないのでしょうが
清潔感ある淡い色合いのスーツ
髪もしっかりブローなさったようできまってます
旦那様は言うと綿のシャツにスラックス
そしてなんと靴はスニーカーでした
またお二人の目も異なっていました
奥様はきっと楽しみにしていらっしゃったのでしょうね
とても生き生きと目を輝かせ会場の中に入っていかれます
が、旦那様は瞼がいまにも引っ付いてしまいそうな
眠たげな目元でいらしゃった
他人事ながら「大丈夫?旦那様寝てしまわない?
そんな姿を奥様怒ってしまわないかしら?」
そんな心配をしてしまいました
タンゴが終わり会場を出て行くと
ゾロゾロと歩く群れの中にまたそのお二人を発見しました
奥様は紅葉した頬に何やら一生懸命お話している様子
旦那様は・・・
ショーの間ゆっくりお昼寝出来たのかな?
先ほどの眠そうな目元はなくなり背筋もピンと伸びている
奥様の一生懸命話している様子を余裕の笑顔で見つめてます
そしてそんなお二人の後ろにソ〜っと近寄ると
「さぁ、お母さん、せっかく横浜まで出てきたんだから
これから中華街に行って美味しいものを食べて帰ろうよ」
「あら、その前にちょっとお買い物させてよ」
「・・・いいけどあまり遅くならないようにしないとね・・・」
「あ、お父さん今夜は野球の試合?」
そんな会話が聞こえました
この日の帰り私は自分を振り返りました
もし私が楽しみにしているコンサートでパートナーが
眠たそうな顔とスニーカーを履いてきてらどうする?
きっとコンサートが始まる前からテンションがガクンと落ちて
勢いによっては不機嫌に過ごしてしまうかもしれない
相手にしてみれば嫌々ながらもお付き合いのコンサート
一緒に行くだけで合格点はくれないの?
そんな不満を抱えてしまうかもしれませんね
男と女は仕方がないけれど同じ感性を持つのが難しいです
それを同じにしようと無理をすれば喧嘩になる
どこかで譲歩して合わせて
そして譲歩され合わされる
それがこのご夫婦のような形なのでしょうね
皆さんはこんな一幕を見たとしたらどう感じるでしょう?
私にとっては
分かっていながらも見送ってきていた
そんな出来事に直面した
有意義な発見でした















